【2024年夏の甲子園注目投手10人】最速152キロ右腕、198センチの超大型左腕など多士済々
8月7日に開幕した第106回全国高等学校野球選手権大会。夏の甲子園にはどんなスター候補が登場するのか。バックネット裏のスカウト陣から熱視線を浴びること請け合い。まずは10チームの逸材投手を紹介していこう。
青森大会で自己最速となる152キロを記録した青森山田の関浩一郎 photo by Ohtomo Yoshiyukiこの記事に関連する写真を見る
関浩一郎(青森山田3年/186センチ・86キロ/右投右打)
世代のトップランナーになりうる大器。投手らしいシルエットと捕手に向かって伸びてくるストレートの球筋は、将来性と実戦性を兼ね備える。昨秋時点で最速145キロだった球速は右肩上がりに伸び、今夏に最速152キロまで到達した。コントロールを大きく乱す心配がなく、変化球の精度も高い。青森大会では八戸学院光星との準々決勝で10奪三振1失点の快投。弘前学院聖愛との決勝は2回からのロングリリーフで9奪三振2失点。近年稀に見るハイレベルだった青森大会を制する原動力になった。櫻田朔との二枚看板で全国の頂点を狙う。
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著者プロフィール
菊地高弘 (きくち・たかひろ)
1982年生まれ。野球専門誌『野球小僧』『野球太郎』の編集者を経て、2015年に独立。プレーヤーの目線に立った切り口に定評があり、「菊地選手」名義で上梓した『野球部あるある』(集英社/全3巻)はシリーズ累計13万部のヒット作になった。その他の著書に『オレたちは「ガイジン部隊」なんかじゃない! 野球留学生ものがたり』(インプレス)『巨人ファンはどこへ行ったのか?』(イースト・プレス)『下剋上球児 三重県立白山高校、甲子園までのミラクル』(カンゼン)など多数。