清原和博、渡辺俊介らの「ジュニア」が東京六大学リーグで躍動 慶応大・正吾は「4番は僕にとって特別な打順」 (2ページ目)
さらに8日の立教大戦でも、3回裏の1死満塁の場面で2点タイムリー2塁打を放ち、堀井哲也監督も「勝負所で4番らしい役割を果たしてくれた」と称賛。清原は2塁上で、バックネット裏やスタンドに人さし指を向けた。
「父親への『やってやった!』という気持ちと、僕にとってかけがえのない存在でもある、ベンチ入りできなかった野球部のメンバーへの感謝の思いを込めました。初めてまともに、4番の仕事ができたと思う」
ネクストバッターズサークルで、相手投手の投球モーションを見ながら何度もタイミングを確認する様子が印象的だが、スイングに関しては「シーズン前に小指を怪我した時に取り入れたコンパクトなスイングに、微調整を加えながら打席に立っている」という。内角のボールへの対応は、父・和博氏の打撃を参考にしているそうだ。
「父親もたくさん本塁打を打っていますけど、バットは短く持っていました。まだ決まった形はないですが、自分もバットを短く持ったほうが調子がよかったですし、コンパクトなスイングができたほうが気持ちに余裕も出てきます」
出場を続けていることについては、「体力的な疲労もありますが、それでも4番としてのプレッシャーを乗り越えていかないといけない。堀井監督が『勝ち負けは監督のせいにして、その分個人のプレーに集中してくれ』とおっしゃってくださるので、自分の打席を楽しむつもりで、バッターボックスに入っています」と話す。
"清原ジュニア"という肩書、4番の重圧と向き合いながら、チームの2季連続優勝を懸けて6月1日、2日に行なわれる早慶戦に挑む。
「僕たちは、どの大学よりも練習してきている自信がある。リーグ戦に出させてもらっている以上は、応援してくれる人たちやメンバーの分まで頑張りたいですし、その気持ちが自分にとっていい刺激になっています。試合に出て、応援される選手になりたい」
そう優勝に向けての意欲を語る清原は、自身のバットで歓喜の瞬間を手繰り寄せることができるか。
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