山本昌がセンバツで力投した12投手を解説 中日で一緒にプレーした投手の息子の評価は? (2ページ目)

  • 菊地高弘●文 text by Kikuchi Takahiro

北海戦で7回1失点と好投した大阪桐蔭・平嶋桂知 photo by Ohtomo Yoshiyuki北海戦で7回1失点と好投した大阪桐蔭・平嶋桂知 photo by Ohtomo Yoshiyukiこの記事に関連する写真を見る平嶋桂知(大阪桐蔭/186センチ・84キロ/右投両打)

1球見ただけで、「さすが大阪桐蔭のエースだなぁ」とうなってしまいました。春先からこれだけ速いボールを連発できる投手は希少ですし、カットボールも腕が振れている。ラインがしっかりしていて制球面も問題ありません。高卒でプロ入りすれば、平均球速はすぐに150キロを超えるはずです。楽しみな素材なのでひとつアドバイスしたいのが、ツーシーム(シュートしながら落ちる球種)の腕の振り。ストレートやカットボールの時よりも腕の振りがわずかに緩んで、腕の角度も下がっています。「曲げたい」という意識が強いのか、シンカーのように投げようとしているように見えました。でも、むしろストレートと同じく上から投げたほうが曲がるはず。せっかくいい腕の振りをしているので、ぜひツーシームにも生かしてほしいですね。

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