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ドラフト1位指名確実&サプライズ候補を予想してみた 佐々木麟太郎はどうなる?  (3ページ目)

  • 菊地高弘●文 text by Kikuchi Takahiro
  • photo by Ohtomo Yoshiyuki

 横山は今夏にかけて急浮上した遊撃手。今夏の甲子園では5打数1安打と消化不良に終わったものの、シートノックでは超高校級の強肩を披露するなど馬力はピカイチ。遊撃手はプロ側の需要も高いだけに、サプライズ1位指名の目も出てくる。

 捕手ならアマ屈指のスローイング能力と、強力なエンジンを内蔵する進藤も面白い。ただし、大学生捕手が1位指名されるケースは少なく、最後に指名されたのは2008年日本ハム1位の大野奨太(現・中日)までさかのぼる(社会人捕手は2013年巨人1位の小林誠司が最後)。将来性が高い高校生捕手には堀柊那(報徳学園高)、鈴木叶(常葉大菊川高)と有力な素材もいる。

 プロ側の需要が高い右の強打者としては、廣瀬の名前が挙がる。東京六大学リーグ歴代7位タイとなる通算18本塁打を放つ大砲だが、一方でミート精度の低さをどう評価されるか。

【素材タイプと即戦力タイプ】

 先ほど投手に関して「供給過多」とも述べたが、一方で投手は故障が多く、戦力的に入れ替わりが激しいという事情もある。一軍戦力になるなら、投手は何人いてもいい。評価の低い野手を繰り上げて上位指名するより、好投手を確保するのも得策だろう。

 ただし、プロ側が1位の枠を割いて投手を指名するとなれば、早期に一軍戦力になりうる即戦力タイプか、大化けの可能性を秘めた素材タイプを選ぶはず。そこで、素材タイプ、即戦力タイプとしてそれぞれ3投手をピックアップした。

▼素材タイプ
坂井陽翔(滝川二高/投手)
河内康介(聖カタリナ学園高/投手)
滝田一希(星槎道都大/投手)

▼即戦力タイプ
下村海翔(青山学院大/投手)
武内夏暉(國學院大/投手)
古謝樹(桐蔭横浜大/投手)

 まずは素材タイプを見ていこう。坂井は身長186センチの大型右腕で、指にかかったストレートには夢がある。

 河内は全国的に無名ながらホップ成分の強いストレートが投げられて、藤川球児(元阪神ほか)を彷彿とさせる。

 滝田は大学生左腕ながらまだまだ発展途上で伸びしろは十分だ。捕手のミットを激しく叩く剛速球は白眉。今秋は故障で出遅れている点がどう響くか。

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