「遊撃手に逸材が多かった」。名将・前田三夫が明治神宮大会で将来性を感じた逸材高校生野手11人 (2ページ目)
【湯浅桜翼(二塁手/仙台育英・1年)】
仙台育英の湯浅桜翼は168センチと体は小さいものの、体幹の強さを感じさせ、守備は安定していた。夏の甲子園優勝メンバーではないが明治神宮大会では十分に存在感を発揮して、仙台育英の山田、湯浅という二遊間は鉄壁という印象。
沖縄尚学(沖縄)戦では9回、同点に追いつく2点タイムリーヒットを放ち、続く大阪桐蔭戦では引っ張って2本ファウルしたあとに、右中間へ流し打ってタイムリーヒット。まだ1年生。しぶといバッティングといい、今後が楽しみだ。
【真鍋 慧(一塁手/広陵・2年)】
広陵の真鍋慧はスケールの大きさが並外れている。決勝戦で放った特大のホームランは打った瞬間それとわかり、快音を響かせ打球のスピードも速かった。
気になった点としては北陸との試合でインコースを攻められ、詰まって振りきれていないスイングがいくつかあった。体幹を鍛え、体のキレをよくすることが冬の課題だろうか。
スパッスパッと後ろ足を蹴り上げるように走れれば、サードあたりでもいける。だが全体的に脚がまだ細く、動きを見る限り現状では一塁を守るのがベストと考える。逆にサードができるようになれば自信につながり、さらにスケールの大きな選手になると期待する。
【南川幸輝(捕手/大阪桐蔭・2年)】
大阪桐蔭の4番を任され、守っては捕手として投手をリードする南川幸輝。重責を担う選手だけに存在感がある。
インサイドワークに長けていると感じたが、ちょっと気になったのが投手に返球する際のボール。バラツキがあり、暴投気味の時もある。あれっというプレーにつながらないよう、意識してほしい。
【只石貫太(捕手/広陵・1年)】
広陵の只石貫太は肩もいいし、リードもうまい。2年生投手にもきっちりと指示を出し、1年生とは思えない堂々たるプレーで将来性を感じる。明治神宮大会では思うような結果が出せなかったかもしれないが、打者としても5番に入り、チームの信頼は厚いと感じた。経験を積み、順調に伸びていってもらいたい。
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