イチローから技ありヒットの真砂寧々が巨人女子チーム入り。ドラフト1位・浅野翔吾との関係は「ライバル」 (4ページ目)

  • 寺下友徳●取材・文text by Terashita Tomonori
  • photo by Terashita Tomonori

大きな夢を抱いて

「高校3年になってから、『私には野球しかない』『挑戦できるなら絶対に行きたい』と思ってつかみにいきました」

 真砂は、並々ならぬ意気込みを持って巨人女子チームのトライアウトを受験。そして、みごと入団をつかみ取った。

「モットーである『エンジョイ・ベースボール』を忘れずに自分を強化して、女子でも男子のようなプレーができることをみせたい。侍ジャパン女子の代表入りも目標のひとつです」

 もっと先の未来には、大きな夢がある。

「皆さんから応援され、憧れられる選手になりたい。そして小豆島に野球を広めて、楽しさを知ってもらいたいんです」

 巨人女子チームの初代監督で元巨人投手の宮本和知は、小豆島で野球教室を開いた際、真砂を教えた縁がある。宮本のように、小豆島で「野球伝道師」となるべく、真砂は巨人女子チームとともに新たな歴史を紡いでいくーー。

(文中敬称略)

真砂寧々 まさご・ねね
2004年、香川県・小豆島生まれ。幼少期から野球を始め、履正社高女子野球部時代には全国高校女子硬式野球選抜大会でベスト4。堅守と打撃技術が強み。2023年からは内野手として「読売ジャイアンツ女子チーム」への入団が決まっている。右投左打、背番号は9。

寺下友徳 てらした・とものり
1971年、福井県生まれ、東京都東村山市育ち。國學院久我山高から亜細亜大と野球部出身としか思われない学生時代は「應援(おうえん)道」に勤しみ、就職後は種々職歴を経験。2004年からは本格的に執筆活動を開始。2007年2月に愛媛県松山市に居を移し、スポーツを中心に四国から全世界への発信を志す。主な著書は、明徳義塾高野球部・馬淵史郎監督の世に役立つ言葉を集めた『甲子園!名将・馬淵語録: 明徳義塾野球部監督・馬淵史郎の教え』(東京ニュース出版・刊)。

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