イチローから技ありヒットの真砂寧々が巨人女子チーム入り。ドラフト1位・浅野翔吾との関係は「ライバル」 (2ページ目)

  • 寺下友徳●取材・文text by Terashita Tomonori
  • photo by Terashita Tomonori

 真砂は第1打席から、積極的に振って合わせていく意識で、投手横を抜けるゴロ。一塁駆け抜け4秒を切る俊足を見せるも、遊撃手の松坂大輔の攻守に阻まれた。

 だが、2打席目は「詰まったら負け」と、体重移動してから前で打つ技ありのバッティングでレフト前にポトリ。これは、イチローの特長でもある打撃の技術だ。みごと、初回に適時3塁打を放った、同じく巨人女子チームへ加入する森崎杏(福知山成美高)に続く、"イチロー撃ち"を成し遂げてみせた。

「(コロナ禍で)高校入学時は小豆島の自宅でできることから始めた高校野球でしたが、周囲の仲間がいたからこそ、ひとりでできない経験も積めました。(女子高校野球選抜チームに)参加したい選手が多くいるなかで行かせてもらって感謝してますし、これからも仲間を大切にしていきたいと思います」

 高校3年ではキャプテンに就任。真砂は、チームを堅実な守備と粘り強い打撃で引っ張り、仲間とともに全国大会で8強入りを果たした。

 そして履正社のユニフォームを着ての最後の試合は、東京ドーム。「守備の時もブラスバンドの音楽に合わせてステップを踏みながら守ったり、すごく楽しめた」と笑顔で振り返った。

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