甲子園を沸かせたスラッガー5人を分析。名打撃コーチ・内田順三が浅野翔吾らの長所と課題を語る (2ページ目)
3回戦の長崎海星戦で満塁本塁打を放った近江・山田陽翔この記事に関連する写真を見る山田陽翔(近江/投手/175センチ・78キロ/右投右打)
投手としてプロ注目の選手だそうですが、打者としても非凡な才能を感じます。いかにも背筋に力がありそうで、投打にその背筋力を生かせています。
重心を落としてボールを呼び込む変則的なタイミングのとり方が特徴的です。「1、2、3」ではなく、「1、2のぉ〜、3」と割れ(上半身は捕手側、下半身は投手側に向かう状態)の時間を長くとれます。背筋が強く、胸周りが柔らかい点は投手ならでは。大谷翔平(エンゼルス)のスイングもそんな強さと柔らかさがありますから。
課題は浅野くんと同様に右手の使い方です。右手が強いがゆえに、「金属バット打ち」になりやすい。本人は強い投手志望と聞きましたが、打者としても豊かな潜在能力を感じます。
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