小倉清一郎が選出した横浜高校歴代エースベスト5。「松坂も涌井も入学時は普通の投手だった」 (2ページ目)
1年夏に甲子園を経験し、3年夏には全国制覇を達成したこの記事に関連する写真を見る
愛甲猛(ロッテドラフト1位)
愛甲は高校1年夏から甲子園に出場し、高校3年夏はエースで3番。決勝で荒木大輔擁する早稲田実業を決勝で破り、全国制覇を遂げた。左腕から繰り出すカーブが武器で、愛甲もカーブの握りを教えたら簡単に覚えた。やんちゃだったが、実力は図抜けていた。
ただ投手としては、あそこが限界だったのだろう。プロでは1勝もできなかった。甲子園優勝投手でも打者に転向する選手は多い。あの王貞治さんだってそうだった。愛甲も高校時代からバッティングがよかったし、センスもあった。だから、迷いなく野手に転向できたのだろう。
通算1142安打を放ち、1989年には打率3割をマークした。それにゴールデングラブ賞を受賞したように、守備もうまい選手だった。
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