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「矢澤ドラフト」にいよいよ現実味。アクシデントにも負けず、日体大の二刀流が見せた進化の証 (3ページ目)

  • 菊地高弘●文・写真 text & photo by Kikuchi Takahiro

 投手としても打者としても、内容としては物足りないパフォーマンスだったかもしれない。だが、矢澤は結果を残し、チームは勝利した。この事実の重みを理解しているからだろう。矢澤はこんな実感を口にした。

「調子は全然よくなかったんですけど、リーグ戦は結果が大事なので。その点はチームが勝てたのでよかったです」

 プロ野球選手でも、年間通して絶好調の日など数日あるかないかと言われる。いかにして状態が悪い日に、最低限の仕事ができるかがプロでの成否を決めるといっても過言ではないかもしれない。

 アクシデントにも屈しなかった矢澤は、またひとつ高い壁を乗り越えた。この先も心技体に壁を越え続けていけば、2022年ドラフトは「矢澤ドラフト」と呼ばれるはずだ。

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