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中学2年で単身野球留学から波乱万丈の現役生活。IMGアカデミー出身の独協大4年生がジャイアンツの通訳になるまで (4ページ目)

  • 高木遊●文・写真 text & photo by Takagi Yu

 前田にとって亀田監督の存在も大きかった。

「一番の理解者で、ことあるごとに叱咤激励してくれました。今は野球の神様が亀田監督と引き合わせてくれたのかなと思っています」

 NPB、そして通訳という世界は未知だが、波瀾万丈だった日米での生活が必ず糧になると信じている。

「思うようにならない時もありましたが、野球をやりきることができました。その経験が今後に生きると思います。また、異国の地での大変さは身に染みて感じてきたので、外国人選手をグラウンドだけではなく、私生活の面でもサポートできればと思っています」

 選手生活は苦しいことが多かったが、強い愛情を持って野球に取り組んできたからこそ得られたものがたくさんある。

「野球を通じていろんなところに行くことができましたし、野球をしていたからこそ世界中に友人ができました。選手から通訳へと役割は変わりますが、野球に少しでも恩返しできればと思います」

 人と違う歩みをしたからこその苦労もあったが、この道を選んだからこそ得られた財産を武器に、これからも大好きな野球に関わり続けていく。

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