2020.07.20

富山は「高岡勢」優位。県下ナンバーワン右腕ら有望株がグイグイ成長

  • 沢井史●文 text by Sawai Fumi
  • photo by Kyodo News

スポルティーバ厳選!
高校野球47都道府県の注目選手
富山編

 新型コロナウイルスの影響により毎年夏に甲子園で開催される「全国高等学校野球選手権大会」が中止となり、その代わりに、各都道府県は独自の代替大会を開いている。富山では県独自の代替大会「TOYAMA2020高校野球大会」が7月23日に開幕。激戦が期待される中、注目選手を紹介する。

 昨夏まで3年連続で夏の甲子園出場を果たしている高岡商。また、この夏戦力が充実している高岡第一、昨秋の富山県大会優勝の高岡向陵の”高岡勢”に勢いがある。
昨年まで3年連続で夏の甲子園に出場した高岡商 高岡商は伝統校らしい地力と試合巧者ぶりを見せつける戦いが今夏も期待できそうだ。中心になるのが1年夏からレギュラーの2年生遊撃手・石黒和弥。軽快な動きの高い守備力とスイングの力強さは非凡。昨夏の左翼手レギュラーで、現在は正捕手を務める主将・藤井康平、二塁手の鈴木颯馬ら甲子園経験者が多く残っているのも強みだ。

 高岡向陵は、2年生左腕・宝里弘人が投打ともにセンスを発揮する。身長168センチと小柄だが、昨秋の県大会は全試合をほぼ1人で投げ抜くなどスタミナ十分で、ノビのあるストレートは140キロを計測。ピンチの場面における細かい制球は課題だが、将来性の高さを感じさせる。捕手の植野勇も2年生で、若いバッテリーがさまざまな経験を積み、どれほど成長していくのか楽しみだ。

 チーム総合力の高さなら高岡第一だろう。県下ナンバーワン右腕の呼び声が高い佐伯成優(なりまさ)は、186センチの長身から角度のある直球を投げ込む本格派右腕。ひと冬超えて下半身がたくましくなり、最速は146キロを計測する。鋭く曲がるスライダーもあり、今夏、成長したマウンドさばきに注目が集まる。