済美出身ティモンディが語る「野球部あるある」。寮生活、上下関係、挫折など

  • 菊地高弘●文 text by Kikuchi Takahiro
  • photo by Kikuchi Takahiro

――洗濯は自分でやるのですか?

前田 寮生は当然、やっていました。下級生の時は先輩の分も洗っていましたね。

――2年生以上になると、後輩が洗ってくれるということですか?

前田 決まりではないので、全然頼まない先輩もいるんです。僕らはわりと先輩にさせられていた学年なので、まずは先輩たちのユニホームを洗って、自分たちのユニホームを洗濯すると深夜2時、3時になってしまうこともありました。僕らが上級生になった時は、「後輩にしんどい思いをさせるのもな......」という思いもあって、自分たちで洗濯していました。

高岸 冬場はランニングメニューをこなした後に洗濯するので、大変でした。グラウンドが遠くて朝6時前に起きなければいけないのに、2時、3時に寝るので睡眠時間が削られてしまいます。でも、それがあったから「みんなで乗り越えような」という絆が深まったと思います。

前田 横のつながりは強くなるよね。それまで距離感が遠いメンバーでも、しんどい時に助けてもらって、信頼し合える仲になっていったから。僕は長距離走が苦手だったけど、「全員タイムを切らないとやり直し」というランメニューでも、高岸が実際に僕の背中を押して走ってくれたこともあったね。仲が悪いメンバーもいなかったよね?

高岸 なかったね!

前田 親元を離れた県外生も多かったせいか、「ここを失ったら居場所がなくなる」という思いもあったのかも。だから家族のようなつながりがありました。食事も一緒にするし、風呂も一緒に入るし。

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