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メジャーの怪物投手たちも
佐々木朗希を絶賛「5年後が末恐ろしい」 (2ページ目)

  • ブラッド・レフトン●文 text by Brad Lefton
  • 大友良行●写真 photo by Ohtomo Yoshiyuki

ジョーダン・ヒックス(セントルイス・カージナルス)

―― 佐々木投手を見た印象は?

「フォームがすごくいい。とくに印象的なのは右足の使い方。右投手は、右足の使い方によって力が発揮されるんだ。ほとんどの高校生はまだそれを理解していないはずなのに、彼は完璧にそのことをわかっているように見える。私は高校生の時、右足の使い方なんてまったく理解していなかった。プロになって少ししてからやっとわかるようになった」

―― それは何年の話ですか。

2015年にドラフトされて、球の速度と足の使い方の関係がわかったのは2017年のシーズン途中かな。翌年の2018年からメジャーに昇格した。だから、高校の時は足を使うなんて、まったく知らなかった」

―― 高校での球速はどれくらいでしたか。

「高校の時は最高で96マイル(約154キロ)だね」

―― 足の使い方を知ったことで、105マイル(約169キロ)まで投げられるようになった?

「もちろん、それだけじゃないけど。体の成長もあったし、どうやってその体を効率的に使うかを理解するようになったのが2017年のシーズン中なんだ。佐々木を見たら、僕が高校を出て2年後に覚えたことを、現時点ですでに理解している印象だね。技術も理解力も高いと思う」

―― 高校の時の身長と体重はどうでしたか。

「身長は今とあまり変わらない(190センチ)ぐらいかな。ただ細くて、185ポンド(約84キロ)だった。今は215ポンド(約98キロ)だね」

―― 意識して体重を増やしたのですか。

「意識した部分もあったし、自然に体が身長に追いついていった部分もあった」

―― ルーキーイヤーの昨年、シーズン最速となる105.1マイルの球を投げました。しかも1球だけではなく、同じバッターに5球中全球が103マイルを超えるボールでした。

「理由は2つあるんだ。まずひとつは、先発したジャック・フラハーティがすごくいいピッチングをして交代になった。マウンドを降りる時、セントルイスのファンから熱狂的なスタンディングオベーションを送られていて、それを見て気合いが入った。ジャックのために勝利を守りたかった。

 もうひとつは、相手バッターが打席に入るまでにすごく時間がかかったんだ。オドゥベル・ヘレーラ(フィラデルフィア・フィリーズ)だったんだけど、片足だけボックスに入れてすごくゆっくり準備をしていたんだ。それですごくイライラして......絶対に打たれたくないと思った。そこからもエネルギーをもらったんだ」

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