エースを際立たす「最遅」効果。
習志野の17番は緩急に活路を見出す (3ページ目)
岩沢は自身の課題についてこう語る。
「僕は力で抑えられるピッチャーではありません。相手バッターが考えていないボールで勝負したい。奥行きで勝負するタイプなので、もっと緩急をつけたピッチングをしたいと考えています。甲子園で対戦するバッターは地方大会と違って、なかなか(体が)泳いでくれません。これからは、コントロールに気をつけ、もっと遅いボールを投げたい。90キロ以下、できれば80キロ台のボールを。ストレートはより速く、カーブはより遅く。そうやってバッターを揺さぶっていきたい」
バッターが「打てそうなボール」を投げて打ち取るのが、岩沢の理想だ。
「もしもう一度チャンスをもらえるなら、チームの勝利に貢献したい」
球速90キロ台の「打てそうで打てないボール」がスピードボール全盛の甲子園の準決勝、決勝でも見られるかもしれない。
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