斎藤佑樹らを育てたアマ球界の巨匠が、
8年ぶりに現場復帰を決めた理由 (4ページ目)
今年で60歳を迎え、「そんなに長々と、十何年も続けられるとは思っていません」とも語る。「今年みたいな猛暑が続いたら、体がもちませんからね」とおどけてみせたが、その裏には「1年でも早く母校を甲子園に導く」という強い決意が込められている。この思いが、指導の原動力でもある。
「バットというよりも私の"杖"ですね」と冗談交じりに語り、ノックバットを片手にグラウンドへと向かっていった。その茶目っ気とは裏腹に、グラウンド上で滲(にじ)む気迫は、往事のものと何ら変わっていなかった。
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