憧れは松坂大輔。斎藤佑樹が甲子園で
つくり上げた「下剋上ストーリー」 (4ページ目)
高校卒業後は早大に進学し、2010年のドラフトで日本ハムから1位指名を受けた斎藤佑樹―― 早実の優勝は、茂野吾郎になり切った斎藤佑樹の物語だった、と......。
「だから優勝の瞬間、クルッと回ったんです。あのとき、センター方向に向かってガッツポーズしたのは、松坂さんのイメージでした」
―― そういえば、松坂投手もクルッと回ってガッツポーズしてましたね。
「僕がずっと目指してきたのは、甲子園で優勝したときの松坂さんでしたから、エンディングはあれしかありませんでした。『MAJOR』でも、吾郎のお父さんが打ったライトへのホームランを、最後、吾郎が自分でも打つじゃないですか。甲子園でのエンディングはこれしかない、みたいな......。僕としては優勝の瞬間のクルッと回ったガッツポーズは、松坂さんと茂野吾郎をミックスしたイメージだったんです(笑)」
(おわり)
◆藤浪晋太郎が苦笑する6年前。大阪桐蔭はドラマがないほど強かった>>
◆1回戦負けの常連から甲子園出場へ。白山高校は「数」で常識を覆す>>
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