100回大会は目玉不足から豊作へ。
ドラフト上位候補は6人いる (4ページ目)
バッターでは、まず横浜の大砲・万波中正。甲子園ではここまで不発だが、神奈川県大会で特大のホームランを放つなど、長打力は一級品。
「フリーバッティングを見たらすごいよ。詰まっても、バットの先に当たっても飛んでいく。柔らかさがあるし、素材にはほれぼれする。ただ、打席でどう打つかというプランがまるでない。これでは永遠に開花しない可能性がある(笑)。獲るとしたら完全に"ドリーム枠"。素材のよさに賭けるしかないね」(C氏)
同じく今大会は不発だったが、智弁和歌山の林晃汰のパワーを評価する声もあった。
「ボールの見極めができないのは課題だけど、スイングスピード、パワー、飛距離は魅力だね」(D氏)
浦和学院の蛭間拓哉は174センチと小柄ながら、仙台育英戦でホームランを放つなどアピールした。
「センスを感じる。荒井幸雄(元ヤクルト)や雄平(ヤクルト)をイメージした。上背はないけど、体は強いし、スイングも速い」(B氏)
また、創成館の185センチ左腕の川原陸、山梨学院の183センチ、93キロの巨漢左腕・垣越建伸、191センチ、88キロの"福岡のゴジラ"、折尾愛真の松井義弥らは「育ててみたい素材」と育成枠も含めれば指名の可能性があるという。
ちなみに、今大会は全チームが初戦を終えた段階で、140キロ以上を記録した投手が37人。145キロ以上でも13人いた。
「情報化社会になり、練習方法やトレーニング方法を簡単に学べる時代になった。昔とは体の成長が変わった。1年生が145キロ(明石商・中森俊介が記録)なんて、僕らの時代には考えられなかったからね。個々の能力は年々上がっている」(A氏)
レベルが高いために埋もれていたり、目立たない選手もいるはず。高校卒業後、大学、社会人に進む予定の選手も含め、今回名前は挙がらなかったなかにも将来のドラフト候補はたくさんいる。
ビッグ3はもちろん、100回大会世代の球児がどこまで成長するのか。今後の活躍から目が離せない。
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