2017.10.25

ドラフト前日。「12球団の思惑」を
ベテランスカウトが読み切った

  • 谷上史朗●文 text by Tanigami Shiro
  • 大友良行●写真 photo by Ohtomo Yoshiyuki

「清宮一色というか、清宮次第のドラフトとも言えるんじゃないですか」

 いよいよ本番が迫るなか、ある球団のベテランスカウトは今年のドラフトをこう表現した。

 スカウトからは総じて”不作”の声が漏れ、世間の興味は清宮幸太郎(早稲田実)何球団が1位指名するのかに向かっている。そういう意味では”清宮一色”だろうまた、清宮に絡むそれぞれの球団の思惑や決断によって様々な流れが生まれ、波及するという点で、確かに”清宮次第”とも言える。

果たして清宮幸太郎は何球団から指名を受けるのだろうか まずは清宮を1位指名するの何球団なのかによって、ドラフト全体の流れが決まってくることになるのベテランスカウトは、ドラフト直前の感触として次のように語る。

「(清宮に)最低でも5球団はくるでしょう。そこに加えて、まだはっきりとした狙いが見えてこない球団がいくつかあるので、6~7球団になる可能性はあります」

 間違いなく清宮を指名するであろう5球団とは、阪神、巨人、ヤクルト、ソフトバンク、日本ハムだ。そのなかでは例年、情報管理が徹底している日本ハムの動向に確信を持ちづらいようだが、「おそらく5つは指名すると思います」と言った。

 日本ハムは清宮側が行なった個別面談に参加せず、そのため「指名回避か?」という憶測も呼んだが、あらかじめ球団の育成方針を記した書類を清宮サイドに送ったという話もある。だとすれば、「その年の最もいい選手を指名する」というポリシーを考えても、清宮の可能性が高いと、先のスカウトは言う。