自らを鼓舞する「清宮語録」に見る、
1年生からプロ決断までの2年半 (4ページ目)
「スローガンにあるとおり、常に『ゴーゴーゴー!』。試合でいつも通りのプレーをするために、みんなで考えて決めた言葉なんですが、どんな逆境だろうと、結果を恐れずに、このスローガンを言い合いながら戦うこと。それが終盤の粘りにつながっていると思います」
入学当初から大勢の報道陣に囲まれ、大きな注目を集めていても、「プレッシャーを感じることはありません」と清宮は話してきた。
「昔からたくさんの人の前でやれていたし、そうやって注目されている状況を純粋に楽しめている。中1で世界一になったり、高校1年生の春から試合に出させてもらったり。そういう一つひとつの経験が、今につながっているんだと思います。だから失敗を恐れないし、重圧に感じることもないんだと思います。つらいと思ったことはないし、注目していただいているから成長してこられた」
いつだったか、王貞治記念グラウンドでの練習を終えた清宮に、自己評価を訊ねたことがあった。
「実はそんなに足は遅くないです(笑)。あと、野手からの送球は、どんな球でもカバー(捕球)できます」
バッティングに関する言及がないことを質すと、「そうですね......まあ、狙わなくてもホームランが打てるところですかね。(高校通算本塁打の)記録(107本)は意識しないし、ヒットの延長がホームランになってくれたら」という返答だった。誰もがその飛距離に注目するなかで、本人が真っ先に足に言及したのが興味深かった。「鈍足」と揶揄されることを、実は気にしていたのかもしれない。
7月8日の東京都大会の開会式で、選手宣誓を務めた清宮は、宣誓文に、「野球の神様に愛されるように」の文言を入れた。
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