「イチローの恋人」が宝塚ボーイズで
教える、野球よりも大切なこと (6ページ目)
これまで大田市のほかに、震災後の福島や高知県の四万十市なども訪れ、交流の輪を広げてきた。
また毎年12月には「ベースボールスピリッツ杯」と称した大会を兵庫で行なう。これまで訪ねてきた地域の子どもたちが選抜チームをつくり、そこに地元・兵庫のチームも交わり戦う。
宝塚ボーイズの選手たちが審判を務めるほか、それぞれのチームのベンチにも入り、鍛え抜かれた中学生の"声出し"や、ピンチになったときのアドバイスの送り方、ベンチの雰囲気の盛り上げ方などを伝授。そこで得たものを子どもたちが地元に持ち帰り、それが全国に広がっていく――まさに奥村監督がチームを立ち上げるときに誓った「中学野球の世界を変える」という思いをかたちとし、チャレンジを続ける宝塚ボーイズ。枠にとらわれない活動に、これからも注目していきたい。
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