アフリカから甲子園。おかやま山陽・堤監督の奇想天外な野球ロマン人生 (8ページ目)

  • 谷上史朗●文 text by Tanigami SHiro
  • photo by Kyodo News

「日本の野球ファンの方には、世界のなかで野球がまだまだマイナースポーツだということを知ってほしい。でも、日本人はこれだけ野球が好きで、甲子園もアマチュアの大会とは思えないほど盛り上がる。ならば、その"好き"をもっと多くの人に伝えたい。『この店のラーメンがおいしい』とわかったら、多くの人に教えるでしょ。日本の野球関係者、ファンの方にはもっと野球の面白さ、よさを伝えてもらって、野球をサッカーのように世界中が熱狂するようなスポーツにしたいんです」

 壮大な思いを持って挑む、おかやま山陽野球部初の甲子園。初戦は大会3日目の第3試合、11年連続出場の強豪・聖光学院(福島)との対戦となった。

「いらなくなったグラブとかあれば、ぜひおかやま山陽のアルプススタンドに持ってきてください。もちろん、学校に送ってもらっても、直接JICAに送ってもらってもOKです。あと、こういう活動を知ってもらい、自分が派遣隊員になって世界中に野球を広めたいという人が増えてくれれば......よろしくお願いします!」

 堤尚彦の起伏に富んだ野球人生を重ねながら、2時間ばかりの熱戦を楽しみたい。

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