東京ドームはドラフト候補だらけ。都市対抗に登場する注目アマ13人 (2ページ目)

  • 楊順行●文 text by Yo Nobuyuki
  • 大友良行●写真 photo by Ohtomo Yoshiyuki

 東京の2次予選では、初戦から2試合を完投勝ち。NTT東日本に敗れた第1代表決定戦は5回で降板したが、中1日の第3代表決定戦ではセガサミーを7回コールドの1失点。昨年指摘されたスタミナ不足を解消し、チーム5試合中4試合に投げて3完投は文字通りのエースだ。田嶋は言う。
 
「局面に応じて強弱をつけられるようになったのは収穫です。入社してから2年間は都市対抗1回戦負けなので、チームを勝たせることが役割です」
 
 初戦は7月16日、相手は伏木海陸運送。勝ち進めば勝ち進むほど、プロへの視界が開けてくる。
 
 社会人からNPB入りしたルーキーでは、西武のショート・源田壮亮もオールスターに出場する。昨年は、トヨタ自動車の都市対抗初優勝に攻守で貢献。史上7度目の連覇がかかるそのトヨタで、源田のあとのショートを守るのが藤岡裕大だ。
 
 亜細亜大から入社した昨年は、高いレベルの競争でまずは出場を優先したため、大学時代の三塁手ではなく外野を守った。それでもスタメンに定着し、都市対抗では5試合で打率.381と非凡さを見せつけている。年頭に会ったときには、「源田さんが抜けたので、ショート一本で挑戦するつもりです」と宣言していた。大学時代にはプロ志望届を出し、指名が確実視されていたが、2015年ドラフトではまさかの指名漏れ。大卒2年目で解禁の今季、見返したい思いは強いだろう。

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