東京ドームはドラフト候補だらけ。都市対抗に登場する注目アマ13人

  • 楊順行●文 text by Yo Nobuyuki
  • 大友良行●写真 photo by Ohtomo Yoshiyuki

 7月14日。野球ファンなら、「オールスターゲーム! 楽しみですなぁ」といったところだろうが、同日、第88回都市対抗野球(東京ドーム)が開幕することをご存じだろうか。アマチュア野球最高峰の大会である。最高峰とは、どのくらいのレベルなのか。「プロの二軍といい勝負」というのが定説だが、個々に限っていえば、一軍でも十分以上に通用する。

 たとえば、だ。オリックスの新人・山岡泰輔。今季ここまで3勝6敗と勝ち星はともなわないものの、防御率2.54という内容が評価され、監督推薦でオールスターに出場する。昨年までは、都市対抗で「初戦も大事な場面も最後も山岡」(菊池壮光監督)というほどフル回転の、東京ガスのエースだった。昨年が瀬戸内高(広島)から社会人3年目で、ドラフト解禁となってプロ入りすると、いまやオリックスではローテーションの一角である。

社会人No.1の呼び声が高いJR東日本のエース・田嶋大樹社会人No.1の呼び声が高いJR東日本のエース・田嶋大樹 昨年の山岡と同じように今年が高卒3年目で、今季のドラフト上位間違いなし......と言われているのが、JR東日本のサウスポー・田嶋大樹だ。佐野日大高(栃木)から社会人入りし、1年目から公式戦に登板。昨年は都市対抗初戦で先発を任されるなど、2年目でチームの大黒柱となった。このときは0対0の延長10回、王子に2失点して涙を飲んだが、今季はさらに成長した。球速は152キロに達し、もともと定評のあったカーブ、スライダーに加え、今季からはチェンジアップとカットボールで幅を広げた。

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