山本昌がドラフトの「目玉&隠し玉
ピッチャー12人」を最終チェック

  • 菊地高弘●文 text by Kikuchi Takahiro
  • photo by Ohtomo Yoshiyuki,Ozeki Yuichiro

 50歳まで現役選手として投げ続けた山本昌氏(元中日)。前回は「夏の甲子園大会で活躍した11人の投手」について語ってもらったが、今回はそれ以外の10月20日に開催されるドラフト会議で注目される上位候補と、個性が光る変わり種の計12投手について語ってもらった。

今年のドラフトの目玉、創価大のエース・田中正義今年のドラフトの目玉、創価大のエース・田中正義田中正義(創価大/186cm・91kg/右投右打)

さすが「10年に1人」と言われるだけのことはありますね。MAX156キロということですが、平均球速がMAXより少しだけ低いところで安定しているのがすごい。150キロ台をポンポン投げますからね。腕がいいところを通って出てきますし、体重移動もスムーズで、フォームも手をつけるところがありません。あとは体を万全にするだけ。今年の春は右肩痛に苦しんだようですが、万全であればプロでも手が出ないようなボールを投げています。状態次第では、来年2ケタ勝ってもまったく不思議ではありません。

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