長島三奈「覚えていますか。
2006年の『代打の神様』今吉晃一くん」

  • スポルティーバ●文 text by Sportiva   露木聡子●撮影 photo by Tsuyuki Satoko

今も熱闘甲子園! 長島三奈さんインタビュー(2)

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 話題が高校野球となると、長島三奈さんの話は止まらない。前回は今年の地方大会での取材エピソードをきっかけに、高校野球の魅力について、熱く語ってくれた。

 今回はちょうど今から10年前ということで、2006年大会を振り返ってもらった。"甲子園の名勝負"となると、必ず上位に挙がる早実対駒大苫小牧、延長15回引き分け再試合のあった年が2006年だ。ただ、三奈さんに一番印象に残っていることを問うと、少し意外な選手の活躍を挙げてくれた。

三奈さんが取材に持参してくれた2006年の雑誌『甲子園』三奈さんが取材に持参してくれた2006年の雑誌『甲子園』

――年季の入った『甲子園』(週刊朝日増刊)ですね。

「お恥ずかしい。2006年を振り返ってと聞いたので、引っ張り出してきました。『甲子園』を買ったら、まず周りをガムテープで補強するんです。この作業をすると、『さあ、これから大会が始まるぞ』とスイッチが入りますね」

――2006年は、決勝が引き分け再試合となって、『熱闘甲子園』も1日延びたんですよね。

「終了直後、スタッフから『三奈さん、明日もやるよ』って言われて。当時は番組の最後の5秒で『いよいよ明日は準決勝!』とか、ひと言の予告を入れていたんです。なので、慌ててスタジオ入りして『熱闘甲子園、明日も決勝戦!』と撮影したのを覚えています。衣装の方に連絡したり、バタバタしたのですが、スタッフみんなも『もう1日、夏がある』と思うとうれしくて、楽しくて。後で駒大苫小牧の田中将大投手に聞いたのですが、疲れよりも『もう1試合できる、"よし"って思った』と言ってました」

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