早実・清宮幸太郎の甲子園出場に立ちはだかる東京のライバルたち (6ページ目)
その最高峰から、未完成な新チームに合流したとき、清宮の中に「物足りなさ」が生まれてもおかしくない。周囲を見渡して、「3年生ならできたのに……」と感じることが増えると、チームとしてもうまく機能しなくなる。これは清宮に限らず、下級生時に甲子園で活躍した選手が新チームで陥(おちい)りやすいことだ。
肉体的な不安とメンタル的な不安。もちろん、この不安が杞憂(きゆう)に終わることを祈りたい。それ以上に、清宮幸太郎という国民的な知名度を得た存在と、それを打倒すべく立ち向かう選手たちの切磋琢磨が、より高校野球を盛り上げてくれることを願っている。
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