早実・清宮幸太郎の甲子園出場に立ちはだかる東京のライバルたち (4ページ目)
右打者では、菅野岳史(聖パウロ学園/175センチ77キロ/右投右打)のパンチの効いた打撃が光る。今春の都大会では4試合で3本塁打、さらにサイクルヒットまで放ち、話題になった。前述したように、今秋のブロック予選では早大学院と当たるなど、激戦区を勝ち抜かなければならない。初戦の拝島戦では本塁打を放っているだけに、勢いそのままに勝負に臨みたい。
今春のセンバツでU-18日本代表の勝俣翔貴に続く4番を打った伊藤壮汰(東海大菅生2年/177センチ73キロ/右投右打)も右の好打者。投手としても130キロ台半ばの速球がある。
二松学舎大付には野手にも好選手がひしめく。特にゲームの中で存在感を見せるのが、三口英斗(みぐち・えいと/2年/162センチ61キロ/右投左打)だ。サイズの小ささをまったく感じさせない、体幹がよじれるほどのフルスイングができる。また、強打だけでなく、スキを見つければセーフティーバントや三盗を敢行するなど、相手に何かと考えさせる選手だ。エースの大江や強打の捕手・今村大輝(2年/171センチ78キロ/右投右打)とともに1年夏から甲子園を経験している。
また、二松学舎大付の1年生外野手・市川睦(181センチ75キロ/左投左打)も注目。前さばきのうまいアベレージタイプと思いきや、今夏の大会前の練習試合では5試合連続本塁打を放ち、意外な長打力も秘める。さらに、今夏の公式戦の出番は代打での1打席に限られたが、遠藤聖生(えんどう・まさき/184センチ93キロ/右投右打)も楽しみな1年生スラッガー。静岡蒲原シニア時代からその長打力は知られており、いずれは東京で清宮と双璧をなす存在になるかもしれない。
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