2014.09.08

【女子野球】4連覇の日本が直面する国際化という課題

  • 岡部充代●文 text by Okabe Mitsuyo
  • 全日本女子野球連盟●写真 photo by Women’s Baseball Federation of Japan

 ワールドカップ(W杯)で4連覇!!

 サッカーなら世界中が大騒ぎだろう。バレーボールでもラグビーでも、2連覇すれば大きなニュースになるに違いない。しかし......。

 女子野球日本代表が『ENEOS Presents 第6回IBAF女子野球ワールドカップ2014宮崎大会』で4連覇を達成した。2004年に第1回大会(カナダ)が行なわれたばかりで歴史は浅いが、2年に一度、開催されるから、日本は2008年の第3回大会(愛媛)から女王の座を明け渡していないことになる。

決勝でアメリカを3-0で下し、W杯4連覇を達成した日本代表

 今回は日本開催ということで、CSテレ朝チャンネル(9月1~5日)とBS朝日(9月6~7日)が日本の全試合を生中継。宮崎放送は開局60年記念イベントの一環として、決勝は生中継、それまでの日本戦は深夜枠で録画中継した。

「私が国内開催を決断した理由のひとつは、女子野球の認知度アップのためです。マスコミの皆さんに取り上げていただくことで、女子野球の存在と魅力を広く知ってもらうチャンスと考えました」

 全日本女子野球連盟の長谷川一雄会長の言葉である。地上波ではなくとも、女子野球の試合が全国放送されるのは画期的なこと。その他にも、個別の選手を追ったドキュメンタリー番組が全国ネットで製作・放送されたり、多くのスポーツニュースや情報番組で扱いは小さかったが日本の4連覇が報じられたから、そういう意味で、長谷川会長の狙いは当たったことになる。

 日本対アメリカの決勝は見応えがあった。完封勝利を挙げ、大会MVPに輝いた里綾実(さと・あやみ)のコントロールは素晴らしかったし、アメリカの17歳のエース・ヒューデックも120キロ前後のストレートを武器に日本打線を苦しめた。5回裏の日本の攻撃では、二死一、三塁から一塁走者が盗塁を仕掛け、打者はわざと空振り。三塁走者を警戒してセカンドではなくサードへ送球した捕手の判断は間違っていなかったが、これが悪送球となり日本が追加点を奪った場面など、両国ともハイレベルな野球をしていると感じさせたものだ。この日、女子野球を初めて見た人は、「女子もなかなかやるじゃないか」と思ったに違いない。