【リトルリーグ】日本勢の3連覇ならず。3位で大会終える

  • カルロス山崎●文・写真 text & photo by Carlos Yamazaki

リトルリーグ・ワールドシリーズレポート(5)

 日本時間8月24日、リトルリーグ・ワールドシリーズ(※)で日本代表の東京北砂リトルリーグは、アジア・パシフィック代表の韓国に3-12で敗れ、日本勢3連覇の夢は潰(つい)えた。
※米国内8チームと世界各地の代表8チームの計16チームが出場し、毎年8月、米国ペンシルベニア州ウィリアムズポートで開催される。選手の年齢制限は4月30日の時点で9歳~12歳。

優勝こそ逃したが、大会を3位で終えた選手たちの表情は明るかった優勝こそ逃したが、大会を3位で終えた選手たちの表情は明るかった

 前回の対戦(日本時間8月20日)で2-4と韓国に敗れた日本だったが、この日も序盤から韓国にペースを握られてしまう。2回表、韓国の攻撃。日本の先発・藤松丈一郎(13歳)は、この回先頭のシンに安打を許すと、一死後に8番・キム、9番・ジョンに連続四球を与えて満塁のピンチを招く。続く1番のチェが初球を打つと、打球はホームベースに当たり高いバウンドとなって藤松のグラブに収まった。捕球した藤松はすかさず捕手へ送球し、本塁封殺かと思われたが、球審の判定はファウル。打者に当たったと判断されたのだ。納得のいかない日高淳二監督は球審に抗議し、ビデオ判定を要求したが、判定は覆(くつがえ)らず。直後、チェにライト線に強烈な二塁打を打たれ、2点を先制された。

 その後、日本は金森優(13歳)をマウンドに送り込むが、韓国の勢いを断ち切れず、走者一掃の二塁打を許すなど、この回7点を失った。その後も試合は終始、韓国のペースで進み、小刻みに追加点を奪われていく。

 一方の日本は、4回裏に無死満塁の好機を作ったが1点しか奪えず。試合後、日高監督は「チャンスは作っているが、あと1本が出なかった。それが2試合とも韓国に敗れた敗因だと思う」と悔しがった。

 2年前はコーチとして世界一を経験した日高監督。リトルリーグではベンチ入りしている選手全員(14人)を起用しなければならないのだが、「選手の(調子などの)見極めという点で足りなかったと思いますね」と、ワールドシリーズ初采配を振り返った。続けて「負けは負け。しっかりとそこを認めて、反省をして、次の3位決定戦は全力でやっていく」と語った。

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