センバツでドラフト上位候補に名乗り出た7人の逸材 (3ページ目)
投手でもうひとり、初戦敗退に終わったが、株を急上昇させたのが日本文理・飯塚悟史。昨秋の明治神宮大会でバックスクリーンを越える特大弾を含む3本塁打を放ち、打者として話題になったが、かつぎ投げだったフォームが修正され、「投手として評価されたい」と言っていた本人の希望通りの結果になった。
「びっくりしたね。ぎくしゃくしたフォームがここまで変わるかと。まだぎこちないけど、感心した。神宮大会の時点では、『まあまあ』という印象だったけど、プロのレベルとして見られるようになってきた。取り組む姿勢もいいし、この冬の伸びを見ればやる気も感じられる。あとは、繊細さとスムーズさが出てくれば……」(パ・リーグスカウトC氏)
「昨夏の甲子園、秋の北信越大会でも見たけど、格段によくなっているね。夏から秋の2カ月、秋から春までの4カ月と三段跳びぐらいによくなった。高校生はこれだけ変わるんだと驚かされたね。体の軸がしっかりしてきた、テークバックを直したことでコントロールも球の質も上がった。上位候補に挙げる球団もあるんじゃないかな」(セ・リーグスカウトD氏)
この他には、「足と肩がある」と評価された龍谷大平安・徳本健太朗(外野手)、「秋から成長していた。リトル・則本(昂大/楽天)」と称された豊川・田中空良(投手)の名前が挙がった。
まだまだ発展途上の高校生。春から夏にかけ、伸びしろは十分にある。夏の甲子園でも、スカウトが驚くような成長を見せる球児が現れることを期待したい。
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