「ジャーナリストの人たちは、あまりにも知らない人が多い」鎌田大地が「有象無象」の移籍報道を笑い飛ばす

  • 了戒美子●取材・文 text by Ryokai Yoshiko
  • photo by AFLO

 この1年間、注目の的であり続けた鎌田大地の移籍話がそろそろ決着しそうだ。鎌田が言う。

「僕自身、とっくの前にある程度決めているので。いろいろな記事を見ますけど、あってもないようなことだったり、本当のことだったり、いろいろ出てて......どうなんですかね。面白いなという感じですね」

移籍のニュースが絶えない鎌田大地の心境は?移籍のニュースが絶えない鎌田大地の心境は?この記事に関連する写真を見る「とっくに決めている」とは、すでに交渉がまとまっているというより、気持ちは固まっていると捉えるべきニュアンスで話している。

 面白いのは「あってもないようなことだったり、本当のことだったり」という部分。普通であれば「あることないこと」などと、多少婉曲表現を用いて話すものだが、「本当のこと」とあえて言っているから、真実味は増す。

 ただし、どの報道が本当で、どれがそうでないのかについては言及しなかった。もちろん、今季限りで退団することは決まっているのだから、移籍先もそろそろ決まっていてもおかしくない時期ではあるのだが。

「基本的にやっぱりなんというか、ジャーナリストの人たちは、あまりにも知らない人が多いんだなと思います」

 そう言って、有象無象の報道を笑い飛ばした。

 振り返れば鎌田の移籍話は、2019年にレンタル先のシント・トロイデンから戻ってきた当初からあった。

 当時はフランクフルトで出場機会を得られるか状況がまだわからないまま、セリエAジェノアへの移籍話が持ち上がった。クラブ間では基本合意に至っていたとされているが、当時フランクフルトにいたケビン=プリンス・ボアテング(→サッスオーロ/現ヘルタ・ベルリン)が退団の意向を示したため、フランクフルト残留が決まった。そこからはクラブの欧州での飛躍の立役者となり、自身の市場価値も上がった。

 2021年夏にも移籍話は持ち上がったが、破談になり9月頃は調子を崩した。日本代表のカタール・ワールドカップ最終予選の時期とも重なり、思うような活躍ができずに「移籍の話などがあって気持ち的に難しかった」と明かしている。

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【画像・図】鎌田大地のフランクフルトなど2022-23シーズン欧州サッカークラブ最新フォーメーション

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