日ハム3位指名の豪腕・高良一輝。超絶スピンはプロで炸裂するか?

  • 加来慶祐●文 text by Kaku Keisuke
  • 大友良行●写真 photo by Ohtomo Yoshiyuki

 20日のプロ野球ドラフト会議で、パ・リーグ覇者の日本ハムが3位で指名したのは、九州産業大のエース・高良一輝(たからかずき)だった。高良が持つ最大の魅力は「直球で空振りが取れる」ことである。最速は147キロと、他のドラフト上位の選手たちには若干遅れをとるが、制球力が素晴らしく、なによりも圧倒的なスピン量(キレ)が代名詞といっていい。

一般入試で入学した九州産業大で才能が開花した高良。日本ハムでの活躍にも期待大一般入試で入学した九州産業大で才能が開花した高良。日本ハムでの活躍にも期待大 また、177センチと恵まれた上背があるわけではないものの、打者からは見えづらいテイクバック、そして頭の真上でリリースされるボールは、ほかの長身投手以上の"角度"がある。指にかかった直球とスライダー、スプリットといった高速系の変化球、さらにブレーキの効いたカーブを投げ分けながら、高良は九州大学球界NO.1右腕の座を不動のものとした。

 九州産業大では2年春に4勝を挙げ、エースの浜田智博(現・中日)とともに強力な左右2枚看板を形成。大学選手権には2、3年に出場し、同年秋には明治神宮大会も経験した。この神宮大会出場を決めた九州選手権の決勝では、日本文理大を相手にノーヒット・ノーランを達成し、優勝に貢献している。

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