【自転車】ジャパンカップで
TeamUKYOがカンチェラーラに挑む! (4ページ目)
これらの大きなイベントと平行して、10月はJプロツアーも大詰めを迎える。9日には輪島ロードレース(輪翔旗)、翌週の15日と16日は南魚沼で2日連続開催のロードレース。ジャパンカップを挟んで、10月最終週は大分で29日にクリテリウム、30日に年間最終戦のロードレースが開催される。
TeamUKYOは現在、チームランキングで首位の宇都宮ブリッツェンに対して僅差の2番手につけている。それだけに、これらのレースも取りこぼすことなくしっかりと抑え切って、首位の座を奪還したいところだ。
また、視野をアジアに向けると、現在のUCIアジアツアーでTeamUKYOはシングルポジションにつけ、アジア総合4位を射程圏内におさめて他のアジア各チームとランキングを争っている。
「アジアがグローバルになってきて、レースのレベルもどんどん上がってきているけど、僕たちの目標はアジアじゃない。だから、次はUCIのヨーロッパシリーズでトップ10やトップ3を目指し、ワールドツアーのジュニアチームみたいところと戦いながら、そこで選手が加入したり移籍したり、ということができるくらいになるのが、僕たちの目指す場所への本当の入り口なんだと思います。でも、3年前はこんな話もできるようなレベルではなかったですから(笑)。
この状態を具現化してきてくれたのは、選手たちです。だから、毎年しっかりと10パーセントずつでも進歩できているのは、今後に向けた好材料ではあると思っています」
(次回に続く) 連載『遥かなるツール・ド・フランス』は毎月下旬に掲載予定
著者プロフィール
片山右京 (かたやま・うきょう)
1963年5月29日生まれ、神奈川県相模原市出身。1983年にFJ1600シリーズでレースデビューを果たし、1985年には全日本F3にステップアップ。1991年に全日本F3000シリーズチャンピオンとなる。その実績が認められて1992年、ラルースチームから日本人3人目のF1レギュラードライバーとして参戦。1993年にはティレルに移籍し、1994年の開幕戦ブラジルGPで5位に入賞して初ポイントを獲得。F1では1997年まで活動し、その後、ル・マン24時間耐久レースなどに参戦。一方、登山は幼いころから勤しんでおり、F1引退後はライフワークとして活動。キリマンジャロなど世界の名だたる山を登頂している。自転車はロードレースの選手として参加し始め、現在は自身の運営する「TeamUKYO」でチーム監督を務めている。
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