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【自転車】世界の強豪が「さいたま」に集結。TeamUKYOの結果は? (4ページ目)

  • 西村章●構成・文 text by Nishimura Akira  photo by AFLO

 活躍――という言葉がはばかられる数字ではあるものの、今回のレース結果は参戦した各選手たちと同様に、ツール・ド・フランスを究極の目標に掲げるチーム監督の片山右京にも、大きな刺激になったに違いない。

「『絶対にツール・ド・フランスに行ってやる』っていう気持ちは、自分にとっては、『もう一度いつかエベレストに行く』っていう気持ちと同じ種類の決意なんです。次にエベレストに挑戦するのは2018年なのか、2019年なのかわからないけど、それと同様に、そのころまでにはチームをプロコンチネンタルに昇格させなきゃ、とか、そのためのビジネスモデルを組まなきゃ、とも考えています。どちらのほうがすごいとか、大変というわけでは決してないけれども、エベレストの単独無酸素登頂と、ツール・ド・フランス参戦を同時進行で計画している人は、おそらく、探してもなかなかいないでしょうね(笑)」

(次回に続く)

著者プロフィール

  • 片山右京

    片山右京 (かたやま・うきょう)

    1963年5月29日生まれ、神奈川県相模原市出身。1983年にFJ1600シリーズでレースデビューを果たし、1985年には全日本F3にステップアップ。1991年に全日本F3000シリーズチャンピオンとなる。その実績が認められて1992年、ラルースチームから日本人3人目のF1レギュラードライバーとして参戦。1993年にはティレルに移籍し、1994年の開幕戦ブラジルGPで5位に入賞して初ポイントを獲得。F1では1997年まで活動し、その後、ル・マン24時間耐久レースなどに参戦。一方、登山は幼いころから勤しんでおり、F1引退後はライフワークとして活動。キリマンジャロなど世界の名だたる山を登頂している。自転車はロードレースの選手として参加し始め、現在は自身の運営する「TeamUKYO」でチーム監督を務めている。

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