【自転車】国内ロードレースがビジネスとして成功するためには? (3ページ目)
厳しい言葉ではあるけれども、スポンサーをする側にしてみれば、企業活動の一環として自社のプロモーションのためにお金を出しているのだから、そのお金に見合うものを求めるのは当然のことだと思います。その意味で、競技をする選手やチームも、それを支えるスポンサーも、それぞれにとって自転車ロードレースが日本でもビジネスとしてうまく回っていくようにしたい。そのために僕たちは何をしていかなければならないのだろう、そんなことばかりいつも考えているんですよ」
『ツール・ド・フランス』という名称や、一部有名選手の固有名詞はある程度世の人々に知れ渡っているとしても、プロフェッショナルスポーツとしての自転車ロードレース全体は、人気・知名度ともに日本ではまだ決して高いとはいえない。さらに、ワールドツアーのレースと比較するまでもなく、日本国内シリーズ戦のJプロツアーの認知度は、残念ながらさらに低いのが現実だ。
とはいえ、そこに参戦するチームや選手を支える企業は、ボランティア精神でスポンサー活動をしているわけではない。サッカーや野球、相撲、ゴルフ、テニスのような規模の大きな広告効果は見込めないとしても、それでもそれなりの費用対効果を求めていることは間違いないだろう。
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