【自転車】TeamUKYOが目指す「プロコンチネンタルチーム」とは? (2ページ目)

  • 西村章●構成・文 text by Nishimura Akira  photo by Sportiva

 また、アメリカ国籍の「チーム・ノボノルディスク」は、全員が1型糖尿病の患者という一風変わったチーム構成だ。病気に対する啓発やハンディキャップの克服などを、ロードレースという苛酷なスポーツを通じて広く世間一般にアピールするという意味でも、このチームの存在意義は非常に高いと言えるだろう。今年3月の「ミラノ~サンレモ」に主催者招待枠で参戦し、話題を呼んだことは記憶に新しい。

「コロンビア」は、その名が示すとおりコロンビア政府がスポンサーとなり、全選手がコロンビア国籍で構成されている。同国は標高の高い土地柄もあり、山岳に強い選手が多い。このような特徴から、ファンの記憶に残りやすいチームのひとつと言える。

 国籍といえば、アフリカ大陸初のプロコンチネンタルチームとして独特の存在感を見せているのが、南アフリカ共和国の「MTN・クベカ」だ。2013年にプロコンチネンタルチームとして登録され、今年で3年目のシーズンとなる。

 一方、アジア方面では、サイクルアパレルメーカーのチャンピオンシステムをメインスポンサーとして香港に拠点を置くチーム「チャンピオンシステム・プロサイクリングチーム」が、2012年にアジア初のプロコンチネンタルチームに登録された。ただ、欧州やアジア各国から選手を集めて注目されるも、プロコンチネンタルチームとしての活動は2013年限りで終えている。

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