【自転車】TeamUKYOが目指す「プロコンチネンタルチーム」とは?

  • 西村章●構成・文 text by Nishimura Akira  photo by Sportiva

遥かなるツール・ド・フランス ~片山右京とTeamUKYOの挑戦~
【連載・第55回】

 TeamUKYOが目標とする「2017年のツール・ド・フランス参戦」を実現させるためには、2016年は上位カテゴリーのプロコンチネンタルチームとして活動していなければならない。現在のTeamUKYOは、プロコンチネンタルチームのひとつ下位のカテゴリーとなるコンチネンタルチームだ。幕を明けた2015年シーズン、TeamUKYOがこれから成すべきこととは――。

(前回コラムはこちら)

チーム昇格のためにさらなる成長が求められるTeamUKYOチーム昇格のためにさらなる成長が求められるTeamUKYO 2015年シーズンのサイクルロードレース界には、合計20のプロコンチネンタルチームが存在している。長い活動歴を持つチームもあれば、今年からこのカテゴリーに登録された新興チームもある。また、独特のチームカラーを持ち、他にはない運営思想を前面に押し出しているチームなど、その活動方針はさまざまだ。

 例えば、今年からプロコンチネンタルチームに登録された「NIPPO・ヴィーニファンティーニ(本拠地:イタリア)」は、日本でも大きな注目を集めた。「日本鋪道レーシング」を前身とするこのチームは、ヨーロッパのレースに積極的に参戦し、2015年はイタリア国籍のプロコンチネンタルチームとして活動中だ。今回のプロコンチネンタル化に伴い、ベテラン選手のダミアーノ・クネゴ(イタリア)をキャプテンに招き入れたことも話題を呼んだ。所属選手の大半はイタリア人だが、日本の若手選手も3名所属しており、この機会に貴重な経験を積むことが期待されている。

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