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【自転車】TeamUKYOが目指す「プロコンチネンタルチーム」とは? (3ページ目)

  • 西村章●構成・文 text by Nishimura Akira  photo by Sportiva

 カテゴリー最高峰のUCIワールドチームが国際自転車競技連合(UCI)の厳格な審査を経てライセンスを発給されているのと同様に、プロコンチネンタルチームにも厳しい審査基準がある。UCIの定めるレギュレーションの条文では、『倫理(ethical)『財務(financial)』『運営(administrative)』という3つの指標について、それぞれ高い水準で条件を満たしていなければならないとし、続く条文では財務や運営面の手続きに関して、監査人の審査等について説明している。

 その条文には、「プロコンチネンタルチームとは、条文に定めるプロコンチネンタルチームが参加できるロードレース競技に参戦することを目的として結成された組織を指す。(中略)各プロコンチネンタルチームは、登録年度を通じて最低限16名の選手と、3名のスポーツディレクター、および5名のその他スタッフ(医療補助担当、メカニック等)を常勤で雇用しなければならない」と記されている。

 現在、TeamUKYOの所属選手は11名。プロコンチネンタルチームの規模には、少なくともあと5名を補充しなければならない。スポーツディレクターとは、日本語でいう現場チームマネージャー的役割を指す。マッサーやメカニック等のスタッフを含め、これらの業務を担当するスタッフもさらに充実させていく必要があるだろう。

 チームを安定した組織として経営していくための財務・運営面の詳細は煩雑になるので、ここでは詳述を控えるが、現在のチーム規模よりも数倍の大きさへと成長させなければ、UCIが求めるプロコンチネンタルチームとしての要件を充たすことはできない。これは裏を返せば、それくらいのチーム規模でなければ、アジアやヨーロッパのレースを転戦しながら1年を戦い抜くことはできない、ということでもある。

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