【新車のツボ171】ホンダ e、内外装はおしゃれな昭和感でデジタル化。ご機嫌な走りも実現 (2ページ目)
よって、日本でのホンダ eは年間1000台という少量販売計画でスタートした。しかし、熱烈なファンを抱えるホンダゆえか、10月末の正式発売前の予約段階で1年分=1000台以上を受注してしまい、発売前に早くもオーダーストップという事態におちいった。ホンダ eはそれでも欧州優先なので、今後は期間を区切って数百台ごとに受注していくとか。
ホンダ eの実車を目前にすると、オーダー殺到も納得である。とにかく1台のクルマとして魅力のツボにあふれているからだ。
まずは内外装デザインである。そのモチーフが歴史的名車の初代シビック(写真参照)であることは明らか。ただ、衝突安全要求がメチャクチャ厳しい現代に、昔のクルマを再現しようとすると、どうしてもポッチャリしたり、過剰にムキムキになったりするのだが、ホンダ eはすっきりスマートだ。これはフロントボンネット下にエンジンのようなかさばる機械が入っていないRR(リアモーターリアドライブ)レイアウトだからであり、同時にキュッとした小尻デザインなのは、リアにもエンジンを置く必要がないEVだからだ!
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