2020.12.13

【新車のツボ171】ホンダ e、内外装はおしゃれな昭和感でデジタル化。ご機嫌な走りも実現

  • 佐野弘宗●取材・文・写真 text & photo by Sano Hiromune

 先日発表されたホンダのF1活動終了の理由は「カーボンニュートラルを実現するため」と説明された。真の理由は別にある気もするが、自動車産業にとってカーボンニュートラルが超難題であることは間違いない。ハイブリッドその他でいくら低燃費化しても、ガソリン(をはじめとする化石燃料)をエネルギー源にするかぎり、クルマはカーボンニュートラル≒CO2排出ゼロにはならない。クルマ単位でそれを達成するには、世界中のクルマを電気自動車(EV)にするしかない。

 そんなF1終了宣言に合わせたかのように、今年夏に発売されたのが"ホンダ e"だ。ホンダ eは彼らとしては初の量産EVである。

 もっとも、未来のカーボンニュートラル以前に、自動車メーカーには今日からでもEVを売らなければならない、のっぴきならない事情がある。それは世界各地ではじまったCO2排出規制や燃費規制で、一定数のEVを半ば強制的に販売させられる市場が増えているのだ。その急先鋒が欧州市場で、メーカー別平均CO2排出目標を達成しないと、巨額の罰金が科せられる。ホンダ eもそんな欧州で量販することを第一義に生み出された。