【新車のツボ170】トヨタRAV4。これは新しい時代のスポーツカー?
トヨタの人気SUVであるRAV4のプラグインハイブリッド(PHV)は今年6月に発売されるや、たった数週間で受注を一時停止してしまった。その理由は「受注数が今年分の販売台数を超えてしまった」というものだ。聞くところでは、PHV最大のキモであるバッテリーの生産がネックになっているらしい。
トヨタは細かい数字を発表していないが、そもそもの国内販売予定が月間300台だったので、年内(年度内?)分が完売とは少なくとも2000台弱、あるいはそれ以上の受注があったということか。来年(度)分の生産計画が決まれば受注を再開するのだろうが、10月初旬現在、トヨタからはなんの発表もない。
われわれ素人は「せっかく売れてるのに、あのトヨタが増産しないの?」と素直に思う。ただ、PHVのような最先端環境車は、世界各国でメーカー別環境規制をクリアする戦略物資という横顔ももつ。予定される日程や台数をピタリと供給しなければならない国や地域が多く、「日本分だけ増やしま~す!」とは簡単にいかないらしい。また、日本では購入補助金の対象でもあるので、国の予算が決まらないと、クルマの内容や値段、それに伴う生産計画も決めづらい......といった事情もある。
1 / 4