【新車のツボ136】ルノー・トゥインゴ、人もクルマも見た目でしょ? (4ページ目)
フロントが軽いので運転感覚にも少しクセがあるのだが、「曲がるときは前輪にちょうどよく荷重がかかるように減速する」とか「クルマの向きが変わったら早めにアクセルを踏んでいく」といった独特のタイミングをつかむと、後輪駆動ならではの、そこはかとない楽しさがただよう。超感動するほどではないけど、それなりに滋味がある。愛車として何年も連れ添うなら、これくらいのクセがあるほうが、「この子は私が運転しないと......」と、より深い愛着がわくというものだ。
......なんて、見た目にホレてしまうと、あとは"アバタもエクボ"になってしまうのは人間もクルマも一緒。万物共通のツボである。
- 【スペック】
- ルノー・トゥインゴ・インテンス・キャンバストップ
- 全長×全幅×全高:3620×1650×1545mm
- ホイールベース:2490mm
- 車両重量:1030kg
- エンジン:直列3気筒DOHCターボ・997cc
- 最高出力:90ps/5500rpm
- 最大トルク:135Nm/2500rpm
- 変速機:6AT
- JC08モード燃費:21.7km/L
- 乗車定員:4名
- 車両本体価格:199万円
著者プロフィール
佐野弘宗 (さの・ひろむね)
1968年生まれ。新潟県出身。自動車評論家。上智大学を卒業後、㈱ネコ・パブリッシングに入社。『Car MAGAZINE』編集部を経て、フリーに。現在、『Car MAGAZINE』『モーターファン別冊』『ENGINE』『週刊プレイボーイ』『web CG』など、専門誌・一般紙・WEBを問わず幅広く活躍中。http://monkey-pro.com/
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