【新車のツボ131】日産ノートe-POWERガソリンで走る電気自動車 (3ページ目)

  • 佐野弘宗●文・撮影 text&photo by Sano Hiromune

 だから、電気自動車は発進から停止までギクシャクとした断続感はまったくなく、しかも最高速まで継ぎ目なく滑るように加速する。

 ノートe-POWERは発進や減速など一時的にエンジン停止のまま走れるように小容量バッテリーを積んでいるが、走行中は必要に応じて(こちらの乗り方とはわりと無関係に)エンジンがかかったり止まったりする。また、モーターをフルパワーで回すときには、エンジンもフル回転するので、やはり音や振動は純粋な電気自動車とは少しちがう。

 しかし、運転感覚では電気自動車のメリットをそのまま味わえるのが、ノートe-POWER=シリーズ式ハイブリッド最大のツボ。アクセルを踏んだら、間髪入れずにシュルルルーンと発進&加速して、アクセルを離すとキュイイイーンと減速する。エンジン車しか知らない身体には、そこがとてつもなく気持ちいい!

 ノートe-POWERではモーターだけで走ることを活かして、BMW i3(第77回参照)と同じく"ワンペダルドライブ"という電気自動車特有の魅力を打ち出しているのもツボ。

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