【新車のツボ131】日産ノートe-POWER
ガソリンで走る電気自動車 (4ページ目)
早い話がエンジン車ではとうてい実現できないほど強力なエンジンブレーキ(?)が、クルマが完全停止するまで効く。街中程度のスピードならペダルブレーキをいっさい使わずに、慣れてしまえば右足をアクセルペダルに載せたままで走り切れるほど。アクセルを微妙に戻すだけでグイッとブレーキがかかるので、アクセルを微妙にコントロールしながら、ペダルブレーキなしでコーナーを駆け抜けられるのも、エンジン車しか知らない身体に新鮮きわまりない。
いつも歯がゆいのは、こうした電気自動車の気持ちよさを、言葉で表現しづらいことだ。これはもう「とにかく乗ってみて!」としかいいようがない。ノートe-POWERはハイブリッド車ではあるけれど、さすが世界初の量産電気自動車をつくった日産......の技術と熱意のツボが詰まっている。
【スペック】
日産ノート e-POWER メダリスト
全長×全幅×全高:4100×1695×1520mm
ホイールベース:2600mm
車両重量:1220kg
動力システム:モーター+発電用直列4気筒DOHC(1198cc)
最高出力:109ps/3008-10000rpm
最大トルク:254Nm/0-3008rpm
変速機:─
JC08モード燃費:34.0km/L
乗車定員:5名
車両本体価格:198万5040円
著者プロフィール
佐野弘宗 (さの・ひろむね)
1968年生まれ。新潟県出身。自動車評論家。上智大学を卒業後、㈱ネコ・パブリッシングに入社。『Car MAGAZINE』編集部を経て、フリーに。現在、『Car MAGAZINE』『モーターファン別冊』『ENGINE』『週刊プレイボーイ』『web CG』など、専門誌・一般紙・WEBを問わず幅広く活躍中。http://monkey-pro.com/
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