【新車のツボ120】レクサスLX試乗レポート (2ページ目)

  • 佐野弘宗+Sano Hiromune+●取材・文・写真 text&photo by

 というわけで、LX570とは"レクサスでもっとも高級で巨大、そしてもっともデカいエンジンを積んだSUV"ということだ。

 LXは日本では今まで見たことのなかったブランニュー商品だが、レクサスの主力市場である北米では昔からあって、今回のLXは通算3代目にあたる。その現行3代目にしても、北米では2007年から販売されている。

 LXがこれまで日本で販売されていなかった理由は、いくつかある。まずはレクサスそのものが日本では2005年まで存在しなかったし、LXはすべてがアメリカ基準に合わせてあるので「いくらなんでも日本ではデカすぎだろ!?」との判断もあったと思われる。

 ただ、最大の理由はおそらく、これが"トヨタ・ランドクルーザー(ランクル)のレクサス版"だからだろう。LXの中身は、このコーナーでも以前紹介(第33回参照)したトヨタ・ランクルそのもの。意地悪にいうと、LX570はランクルにひとまわり大きなエンジンを載せて、内外装を豪華絢爛に飾り立てただけである。そんなLX570の価格は1100万円! エンジンや内装装備以外はLXとほぼ同等のランクル(のZXグレード)は680万円強。その差はじつに500万円以上!!

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