【新車のツボ119】
ルーテシア・ルノースポール・トロフィー試乗レポート

  • 佐野弘宗+Sano Hiromune+●取材・文・写真 text&photo by

 のっけから、皆さまにお詫びをしなくてはならない。ここでルノーの4代目ルーテシアを取り上げるのが、ついに通算4回目となってしまった。「ヒイキにもほどがあるだろ!?」とのご指摘には、グウの音も出ない。

   日本における昨年(2015年)のルノー正規販売台数は、史上初めて5000台を突破して、5082台を記録した。そのうち36.3%がルーテシアだそうだから、昨年日本で売れたルーテシアは1850台弱。じつは、その約1850台のうちの1台はワタシのである。第95回で取り上げた"ゼン0.9L"を、昨夏に買ってしまった。「だからなんだ!」とのツッコミに返す言葉はないが、4代目ルーテシアがいいクルマであることは、ワタシが身をもって保証する。

 しかも、昨年末に発売されたルノースポール・トロフィー(以下、トロフィー)に乗ったら、また居ても立ってもいられなくなった。それは間違いなく、現時点でもっとも熱くて速いコンパクト・ホットハッチだったからだ。

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