ほのか「このキツさがクセになる~」。初挑戦のスポーツに即LOVE宣言 (2ページ目)

  • 津金壱郎●取材・文 text by Tsugane Ichiro
  • 佐野隆●写真 photo by Sano Takashi

 最初は村井コーチが手本として登る様子を見つめる。「登るのが速くて、目が追いつかない!」と驚くも、観察力の高さも披露する。

「(壁に付いている)ホールドって薄いんですね。足を乗せるのが大変そう」

 じつはこの気づき、ボルダリングが上達していくためには大事なもの。ただ、この時点ではまだ1度もボルダリングで登ったことのないほのかさんにとっては、「怖さ」の原因でしかないのだが......。

 ほのかさんが挑戦するコースは、高さ4mほどのスラブ壁に設置された8級課題。手で使えるのは決められたホールドのみで、足は壁に付いているホールドのどれを踏んでもOKというもの。

 スタートのマークである「S」のテープが貼ってるホールドを手で持ち、両足を壁のホールドに乗せたところからスタート。

「次は右手を伸ばし」「足を上げましょう」と村井コーチのアドバイスを受けながら、一手一手着実に進んでいく。

 課題の中盤で右足を高い位置にあげる時に、ほのかさんの口から思わず「怖いですね~」の言葉が飛び出す。高さへの恐怖感もあるが、どちらかと言えば、村井コーチの手本のときにホールドの薄さに「滑りそう」と思ったことが怖さの原因。

「こういう恐怖感がある人は上達しますよね。闇雲にホールドに乗ってしまう人は、どういう時に滑って、どういう場合は滑らないかをつかめないんですね。でも、ほのかさんのように怖いと感じる人は、クライミングシューズに慣れてくれば、どういう置き方をしたらシューズが滑らないかを考えるので、ある時期からグッと伸びるんですよ」

 村井コーチから見込みありとお褒めの言葉を頂いたほのかさんは、「怖いですねー」と言いながらも右足を高い位置に上げると、最後は「よいしょ!」とゴールに手を伸ばす。

 両手で「G」マークのついたゴールホールドをつかんで、人生初のボルダリングで見事な完登。「着いた!」の一言とともに満面の笑みでピースサインをばっちり決めた。

「ボルダリングは想像以上にしんどかったです。見た目以上にキツかったぁ。登るときに踏ん張りの力が必要だなって思いました。でも、このキツさがクセになりそう」

 一般的な体験モノなら、この1回でボルダリングは終了となるケースが多い。しかし、この『ハピ・スポ・タイム』が、ほのかさんが中級者を目指す過程をしっかりとレポートしていくところだ。

 次回は、ボルダリングのグレードなどについてのレクチャーを受けながら、ほのかさんが新たな課題にも挑戦する。

Profile
ほのか
1996年3月23日生まれ、神奈川県出身
「可愛すぎるビールの売り子」として芸能界デビュー
ネットを中心に話題となり、現在はバラエティ番組や
グラビアなどを中心に幅広く活躍中

佐賀里幸伸●プロデューサー produced by Sagari yukinobu
田中健一朗●ディレクター directed by Tanaka Kenichiro
山崎実、柴田徹也●ムービー撮影 movie by Yamasaki Minoru, Shibata Tetsuya
豊田 円●ヘアメイク hair&make-up by Toyoda Madoka
本多仁美●スタイリング styling by Honda Hitomi
APEXクライミングジム●撮影協力 shooting cooperation by APEX Cimbing Gym
ASICS●衣装協力

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