雪平莉左「練習はしなくてもいいんですね!?」パッティングの基本の構えと打ち方を学びながら教わった「23%の事実」とは (2ページ目)

  • 立松尚積●撮影 photo by Tatematsu Naozumi

【ミドルパットよりショートとロングの練習を】

関コーチ 結果的に3球とも入らなかったですね。ミドルパットってみなさんなかなか一回で入れるのは難しいんですが、ショートパットやロングパットよりも、このミドルパットをたくさん練習すると思うんですよ。

雪平 はい。

関コーチ ただ、アメリカの男子プロのトーナメント、USPGAツアーで、年間の全試合の全選手の4mのパットの入る確率、ちょうどこのくらいの距離ですけど、何%くらいだと思います?

雪平 えっ!? 70%くらいですか?

関コーチ パットが決まって「ワァーッ!」となっているシーン見ますよね。やはり入っている印象あります。......でも、23%です。

雪平 えっー!? そんなに少ないんですか!? プロの方でもなかなか入らない距離なんですね。

関コーチ 入りません。優勝した人のいいところだけ、抜粋してダイジェストで見てしまうので入っている印象になりがちです。けれども、このミドルパットは2回で100点です。

雪平 へぇーっ!

関コーチ 100時間練習しても、2打を1打にすることがほぼできないわけです。アメリカツアーのプロが23%ですから。だから、練習時間が0時間でも100時間でも、2打ということです。

雪平 じゃあ、このミドルパットというのは、意外にも練習はしなくてもいいということなんですね?

関コーチ おっしゃる通りです。ミドルパットの練習は、しても、しなくても、どうせ2回(2打)ということです。だから、その分の練習時間をショートパットとロングパットに費やすことで、簡単な問題から解いていくというのが、基本的には一番少ない練習量でたくさんスコアを伸ばしていただくための考え方です。

雪平 なるほどー!

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