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競輪・卒業記念レースで輝いた女子3名 小学校の先生、ヨガインストラクターからの転身、全ゴールデンキャップ獲得の候補生も

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日本競輪選手養成所の候補生。左からカラギアニス紗世子アントワネット、川上いちご、小原乃亜 photo by Manabu Takahashi日本競輪選手養成所の候補生。左からカラギアニス紗世子アントワネット、川上いちご、小原乃亜 photo by Manabu Takahashiこの記事に関連する写真を見る 約11カ月間の訓練の成果を披露する日本競輪選手養成所の集大成「卒業記念レース」が3月16日(月)と17日(火)に静岡県の伊東温泉競輪場で開催された。ここでは第130回生である女子候補生をピックアップ。将来有望な選手や、きらりと光った逸材を紹介する。

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ゴールデンキャップ3度獲得の有望株
小原乃亜(おばら・のあ)

 養成所での競走成績1位、3回開催される記録会で最高ランクの候補生に与えられるゴールデンキャップを3度獲得している小原。ナショナルチームBにも所属して競技と並行しながら訓練に励むなど、その将来性は高く評価されている。

 彼女が競輪を始めたのは高校の時。父親が自転車の漫画にはまり、中学3年の秋に家族でロードバイクに乗ったのがきっかけだった。高校で自転車競技部に入ると、3年時には全日本選手権トラックのケイリン(ジュニア)で優勝を飾るなど、全国トップクラスの実力者となった。

 しかし「高校卒業した時には競技を辞めようと思っていた」と話す。大学でも続けたい意志があったものの、競技ができる環境がなかなか見つけられなかったからだ。「いったん気持ちが切れてしまった」というが、八戸学院大学からの誘いで競技を続けられることが決まると、そこからさらに練習に身を入れるようになった。

 2年時には日本学生選手権トラックのスプリントで優勝を飾るなど、大学でもその実力をいかんなく発揮すると、4年時にはナショナルチームBにも所属。全日本選手権トラックのスプリントで銅メダル、500mTTで銀メダルを獲得し、大学卒業と同時に養成所に入った。

 ここでも入所時から好成績を連発し、前述のとおりゴールデンキャップを獲得。同時にナショナルチームとしての活動も並行し、競技においても前途洋々に見えていたが、「(2025年)12月にナショナルチームを離れることを伝えた」という。

「ナショナルチームはオリンピックでのメダル獲得がひとつの目的になりますが、今は世界のレベルがすごく高くて、年齢的なことも考えると、次のオリンピックに向けて力をつけるには間に合わないと思いました」

 戸惑いながらもそう語った小原は悔しさをにじませたが、意識はすでにガールズケイリンに集中している。「どんな選手になりたいか」という問いには力強くこう答えた。

「勝ち続ける選手になりたいです。それから人の力になれるような、社会に貢献できるような選手になりたいです」

 一度は自転車を諦めかけた彼女にとって、ナショナルチームからガールズケイリン一本に絞ったことは悔しさこそあれ、容易に乗り越えられる変化だろうし、これを契機にさらなる飛躍を遂げる可能性もある。

 小原乃亜がガールズケイリンを代表する選手になる日も近いのかもしれない。

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